【悲報】Google Play個人用の新規アカウント登録が厳格化

ゲーム制作関連

ゲーム制作をする上で、誰しもが作ったゲームをたくさんの人にプレイしてもらいたいはずです。それをサポートしてくれるストアは、iOSならApp StoreAndroidならGoogle Playがあります。

iOSアプリの場合、年間費99US$(約1万5000円)・Mac端末必須というApple Developer Programに登録しなければいけません。

それに比べてAndroidアプリは、登録費25US$(約3500円)を払えば誰でもゲームを公開できるGoogleデベロッパーアカウントの作成が必要で、個人開発者にとって敷居が低いものでした。

しかし、ここにきてGoogle Playの新規アカウント作成の厳格化の噂があります。

Google Playの新規アカウント作成の厳格化が始まる?

個人ゲーム開発のインフルエンサーであるひろはす氏が2023年11月10日に、X(旧:Twitter)にて以下のような投稿をしました。

Ensuring high-quality apps on Google Play
Updates plus new policies and programs to boost app quality across the platform and connect people with experiences they...

リンクを開くと、英語が苦手な方は拒絶反応が起こるレベルの膨大な情報量が…。

Google Playの方針

冒頭に書かれているのはGoogle Playの方針で、

Previously, we’ve highlighted our efforts to amplify the highest-quality apps on Google Play, as well as steer users away from lower-quality ones. 

出典:Android Developers Blog

(翻訳)

以前、Google Play で最高品質のアプリを増やし、ユーザーを低品質のアプリから遠ざける取り組みについて強調しました。

つまり、

Google Play
Google Play

今後はクソゲーを淘汰していくからな。

という解釈で差し支えないと思います。

具体的な新しいポリシーとプログラムは大きく分けて4つ

Today, we’re sharing an update on this work and introducing some new policies and programs to boost app quality across the platform and connect people with experiences they’ll love, wherever they are, on whatever device they’re using.

出典:Android Developers Blog

(翻訳)

本日、私たちはこの取り組みに関する最新情報を共有し、プラットフォーム全体でアプリの品質を向上させ、どこにいても、使用しているデバイスを問わず、人々に気に入っていただける体験を提供するためのいくつかの新しいポリシーとプログラムを導入します。

では、具体的にどんなポリシーとプログラムが導入されるのかというと、大きく4つに分けられます。

既存の開発者が更新された検証要件に準拠できるように支援する

今年の初めに、ユーザーが情報に基づいた選択をし、マルウェアの蔓延を防ぎ、不正行為を減らすために、すべての開発者は Google Play でアプリを公開する前に一連の拡張された検証要件を満たす必要があると発表しました。新しい Play Console デベロッパー アカウントを作成するデベロッパー向けの要件はすでに公開されています。

出典:Android Developers Blog

既に登録済みのユーザーに対して、

Google Play
Google Play

更新されたポリシーがちゃんと守れてるか確認しますよー。

ということらしい。

検証には優先順位があり、順次確認していくとのこと。確認してもらう日付けは選択することができますが、私の場合だと2024年の春過ぎくらいだったと思います(忘れた)。

2024年2月29日までに選択しない場合、自動的に割り振られるとのこと。

すべての新しい個人開発者アカウントに必要なアプリのテスト

新しく作成された個人用 Play Console アカウントを持つ開発者は間もなく、本番環境へのアクセスを申請する前に、少なくとも 2 週間、少なくとも 20 人でアプリをテストすることが義務付けられます。

出典:Android Developers Blog

新しくアカウントを作った個人用のユーザーに対して、

Google Play
Google Play

新参者のゲームはバグだらけでけしからんから、当社のテストツール使って2週間20人でテストしてからじゃないとリリースさせんよ?

えっ、2週間!?まじですか。ゲームが完成しても、最低2週間はリリースさせてもらえないということですね。厳しい。

アプリレビューへの投資の増加

安全で信頼できるエクスペリエンスを提供し続けるために、グローバル レビュー チームは現在、新しいアプリの評価により多くの時間を費やし、アプリまたは Play 以外のアクティビティを通じて、ユーザーを騙したり詐欺したりしない貴重なユーザー エクスペリエンスを提供していることを確認しています。そして当社のポリシーに準拠します。

出典:Android Developers Blog

レビューのコメントなどの取り締まりを強化するそうです。

Google Play
Google Play

人件費たくさんかけて悪さできないようにちゃんと見てるからな。

これは我々デベロッパー側としては嬉しいですね。

ユーザーを優れた信頼できるアプリに接続する

Android エコシステムの世界的な展開と地域の多様性を考慮すると、すべての Play ユーザーが 1 つの推奨事項に限定されず、自分のニーズに合った最適なコンテンツを簡単に見つけられることが重要です。開発者の品質への投資に報いる優れたコンテンツをユーザーに提供し続けるために、私たちはすでに次のことを始めています。

  • 携帯電話、大画面、ウェアラブルなどのデバイス上でアプリのパフォーマンスが低下する可能性があるかどうかに関する情報をユーザーに提供します。
  • より高品質のローカルおよび地域コンテンツを表示する
出典:Android Developers Blog

Androidエコシステムいうのは、以下のページで説明されています。興味があれば読んでみてください。

What’s new in the Android ecosystem
At Google I/O 2023, we shared the latest in the Android ecosystem, alongside new AI-powered features that make your phon...

ここでいうところの「エコシステム」とは、昨今のデバイスの多様化に伴い、ユーザーにとって無駄な労力が発生しないよう努めていくというようなニュアンスでしょうか。

具体的な内容のひとつめは、

Google Play
Google Play

使ってる端末で動作が激重になるかもしれない時は、ちゃんとこちらから言うからね

Androidの端末はピンキリで、価格帯が広いのが特徴です。スペックにあったアプリの情報を提供していくという意味だと思います。

ふたつめは、

Google Play
Google Play

どストライクのアプリを提供できるよう頑張るよ

直訳すると変な文章ですがww

Surfacing more high-quality local and regional content とあるので、ユーザー欲求の的を得たコンテンツを提供するというニュアンスかと思います。ちょっと飛躍しすぎか?

まとめ

まとめると、

  • 既存のアカウントに対して更新されたポリシーが守れているか順次確認していく
  • 新しいアカウントに対して最低でも2週間・20人でアプリをテストすることが義務付けられる
  • 資金を投入してレビューに対しての取り締まりを強化する
  • 端末のスペックやユーザーの趣向に合った最適なゲームが見つけられるようになる

調べていて、思ってたよりネガティブな内容じゃなくて安心しました。

ただ、今後は新規アカウントに限らず、デベロッパー・パブリッシャーの質が求められることは予想できますね。

現状に満足せず、常に上を目指す気持ちを忘れないようにしたいものです。

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